2014年06月21日

HyperTrace Platform 海外での動作確認

HyperTrace Platform のクライアント端末 HyperTrace Client が海外で動作するか、動作確認してみました。西半球、南半球での座標取得確認の結果、海外での運搬、人の管理を日本国内から実施することができることがわかります。(当たり前ですが..)

最初に、西半球代表として、米国、カリフォルニア州での動作確認をしてみました。米国では、Android 端末の他、SmartOne という衛星通信を使った GPS 専用機でも問題ありませんでした。SmartOne はバッテリーだけで数年間動作させることができるGPS端末で、海上輸送コンテナ監視などでは、電源が取れないためこうした端末が必要になります。ただし、衛星通信を使うため、GPS 端末を天空に向けておく必要があります。SmartOne については、必要な場合には別途お問い合わせください。
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中国、北京周辺でも地下鉄を利用して動作確認をしてみました。電波状況に不安がありましたが、写真送信も問題なく実行できました。
pekin.PNG

南半球代表として、ニュージーランド、クライストチャーチ郊外での動作も確認しました。
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2013年05月25日

雨雲3次元可視化アニメーション・システム


以前開発した3次元雨雲データを3次元で可視化するシステム例です。

3次元での雨雲の表示には、Voxel という中身のつまったキューブ型データ構造を利用しています。ゲームエンジンの機能をベースに使っているため、最近のパソコンの非常に高速なグラフィック描画機能を利用できます。このため、非常に高速に雨雲の変化をアニメーション表示することが可能です。


ゲリラ豪雨発生メカニズムの研究や、警報システムへの応用などの研究に役立てて頂きたいので、ご興味のある方はお問い合わせください。最近は、富士山噴火が予想されていますが、噴火、被害データの表示などの3次元可視化システムとしても利用できると思います。


以下の画面は、伊豆半島上空から富士山方向を見たときの雨雲表示の例です。

raincloud1.png
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2011年06月02日

ArcHydro と河川シミュレーション

河川モデル作成ツールとして定評のある ArcHydro と、水文シミュレータを接続し、河川シミュレーションを実施できる環境を構築しました。これに、降雨レーダからのリアルタイムでの降雨量を入力することでリアルタイム・シミュレーションが可能になります。

ゲリラ豪雨対応で、河川氾濫予報などが作れるはずですが、少し機能拡張すれば放射能物質の河川から海への流出量なども計算できるかもしれません。土壌から河川への放射性物質の流出量を実測して、キャリブレーションすることができれば、放射性物質の降下量を雨データとともに入力することにより、河川や取水場付近への流入量は計算できると思います。

hydro0.png


hydro1.png
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2010年04月14日

Android 携帯用アプリケーション開発

最近、NTT ドコモ、AU, Softbank がそろって、Google Phone を発表、販売し始めました。また, SIM カードロック解除の話も出てきて、将来は、携帯端末と、キャリアは独立に考えてよくなりそうです。

当社サーバ・アプリと連携するアプリ開発の依頼も少しづつですが、増えてきました。そこで、Android 関連のアプリの開発も始めました。以下は、その開発環境である Eclipse と Android エミュレータの表示例です。

android3.png


Android Developers サイト

以下のAndroid 携帯では、どちらも android OS 1.6 が使われているようです。

NTT ドコモ XPERIA

AU IS01 デベロッパーズ・サイト
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2009年02月20日

複合現実感と位置情報システム

複合現実感 (Mixed Reality) という用語はあまりなじみがないかもしれませんが、そういう方でも、仮想現実感 (Virtual Reality) という用語は聞いたことがあると思います。仮想現実感とは、3D空間に入り込み、実際に動く動作をすることで、3D空間内で移動したり、そこにある仮想的なものを動かしたり、見たりする仕組みのことです。一方、複合現実感とは、実際の世界に、仮想現実をオーバラップさせて実感する技術です。

最近では、オリンピックの水泳競技や、ゴルフなどで、実写に国旗やラインが表示されているような使われ方をしています。ビューや画角が固定されていれば、比較的安定的にデジタル情報を重ねることはできると思います。移動しているときはどうでしょうか?

本研究は、IPA の支援で 2005 年に実施したものです。移動している場合には、地図や、GPS、3D位置検出装置が必要になり、実写に仮想現実を重ねるのはなかなか大変です。

最初は、次に示すようなヘッドマウントディスプレイとパソコンを使って行いました。

threed1.gif

ヘッドマウントディスプレイの実写に重ねるのは非常に難しく、実際には次のようにタブレットパソコンとカメラを使って、実写に3D地図をリアルタイムで合成してみました。

threed2.gif

カメラを動かすと、どうしても仮想情報の方が遅れてしまいますが、ゆっくり動かせば、次のように地域に住所情報や、建物名称などを書き込むことができます。将来は、カーナビ情報の変わりにフロントガラスに見えている建物名や、住所などを表示することも可能になるでしょう。

threed3.gif


研究成果は、「ユビキタス環境で複合現実感をサポートする基盤ソフトウェアの開発」
にまとめていますので、興味のある方はどうぞ。


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2009年02月12日

ユビキタスサーバを使った位置情報サービス

数年前、ユビキタスという言葉が流行した時期がありましたが、2004 年に IPA 主催の未踏ソフトウェアの公募に採択された研究の成果をまとめておきます。

位置情報システムとユビキタスを関連づけたテーマを考えました。GPSだけでなく、RFID(ICタグ)を使っても位置管理ができるというところに目をつけ、GPS でも、ICタグでも、携帯電話でも、位置情報を管理できるユビキタスサーバを考案するというテーマにしました。

新しく出てきたICタグについて調べることも目的だったのですが、ICタグには、利用電波帯域などもありますが、大雑把に、自ら発信するアクティブ型と、リーダで読み取るパッシブ型があります。位置情報管理には、ビーコンのように自ら発信するアクティブ型タグが捕捉範囲が広いため使いやすいと思いました。(あくまで目的と利用対象数などに依存しますが、、、)

アクティブ型ICタグの例:
ubi1.gif

建物内に設置した複数のアンテナを使って、物や人がどのように移動するか追跡することができます。次図は、その試作品の様子です。

ubi2.gif

そして、次図のように、建物の座標と、地図を正確に合わすことができれば、建物内はICタグで、外はGPSで追跡するようなことも考えられます。実際にはアンテナの設置などもあるので大変ですが、遊園地など決められた敷地内だけで使うのでしたら、実現可能でしょう。

ubi3.gif

研究成果は、
「位置情報を扱うユビキタスサーバの開発とGISでの利用」にまとめていますので興味のある方はどうぞ。
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2009年02月02日

ネットワーク情報の3D可視化

インターネットなど、大規模ネットーワークではそのリンク構造がどうなっているかは非常に興味があるところです。

全体像を理解するには、自分が立っている位置からどのように見えるかという視点も大切です。そこで、3D表示技術を使って、ネットワーク構造の中を自由に移動できるような仕組みを実験してみました。

下の画面例ではなんのことかわかりませんが、ノードとリンクがそれぞれコンピュータと、ケーブルを意味しています。回転したり、移動したり、近づいたりできます。こうした可視化技術は、最近はやりの「見える化」技術の一部と思いますが、どこかの仕事に組み込んでみようと思っています。

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2008年02月24日

MapExpert AJAXCore エンジン

MapExpert のリッチクライアントをブラウザ内で実現するために、AJAXCore を開発しました。この方式は、地図を編集加工しなければ非常に軽く動作できるという利点があります。

庁内では SOA 方式で地図を編集、加工し、一般公開には AJAX の技術を使って公開するという形を目指しています。これは GoogleMap で使われている技術と同じようなものです。サーバ側を複数台で分散処理させることにより、もっと高速に表示することが可能になります。

ajax.gif

公開サンプルは、現在非公開にしています。
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2006年12月20日

特許に基づく乗り合いタクシー料金計算モデル

過疎地、郊外では、バス路線も少なく、その運行頻度もそれほど多くはありません。お年寄りなど自分で運転したくない住民にとってはタクシーなどの交通機関を利用するしかありませんが、金額的にも頻繁に利用するのは、難しい状況です。

何人かで、タクシーを共同利用すれば1人あたりの料金は安くなるはずですが、人によって移動距離が異なり料金計算は簡単ではありません。

このシステムは、複数の利用者で1つのタクシーを利用する場合の簡易料金計算アルゴリズム(特許)に基づいて開発した、乗り合いタクシー料金計算システムです。

GPSとの連携、領収書発行機能、途中乗車、途中下車により、動的に料金を計算でき、各人当りの運賃を安くできる機能を備えたシステムのプロトタイプ版です。

特許所有者からの開発依頼を受けて開発したものですが、実施に向けてスポンサーを探しています。詳細についてはお問い合わせください。

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2006年12月19日

次世代ナビゲーションの研究

あるベンチャーグループの所有する特許に基づくシステムの実証実験を行いました。詳細については、ここには記述できませんが、未来型ナビゲーションシステムは、様々な方向へ進化していくと確信しました。

新しいインフラとして他のIT技術と連携しながら進化していくことでしょう。まだまだ奥の深い分野だと思いました。

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