2008年12月14日

Silverlight を使った MapExpert AjaxCore

Silverlight 2.0 を使った、新しい MapExpert AjaxCore エンジンを開発しました。MapExpert で表示可能なすべての地図をタイルマップの形式に変換し、ブラウザにプラグインの形で表示させることが可能になります。

Silverlight を使っているので、問題領域に適した様々な機能を盛り込めるはずです。現在は適用分野を探しているところです。AjaxCore エンジンを使うことにより、ブラウザへ画像表示する方法が2通りから選べるようになりました。大容量地図で条件表示をしたい場合には HyperImage Server を、少量のデータを多数で参照したい場合には、AjaxCore を利用することになるはずです。

ここしばらくは、Adobe Flash をベースにするか、Microsoft のSilverlight をベースにするか迷っていましたが、当社は過去の資産を有効活用するために、Silverlight を使うことに決めました。

ajax1.gif
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2007年09月04日

オブジェクト属性条件での表示機能

オブジェクトの属性状態に応じて、色分けしたり、線を太く表示したいケースは多数あります。MapExpert WebGIS シリーズのコア機能では、オブジェクトの属性条件によって条件表示するほか、オブジェクトを指定したり、属性値を指定して条件表示するなどの機能が用意されています。

次の例では、属性条件によってポリゴンを色分けしています。これは、人口統計データを使った例ですが、マーケティング、営業支援、出店計画などのアプリケーションで利用しています。

kanagawa.gif
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2007年07月27日

グラフ表示機能

地域別集計等をした結果を円グラフ、棒グラフ等に表示させたいと思うケースは多いと思います。

MapExpert IGIS エンジンは、地物にグラフを表示させる機能があるため、以下のように住所代表点にグラフを表示させることができます。

graph.gif
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2006年12月22日

エンジン機能:密度グラフ

GISで扱う問題によっては、異なるデータ間の関係を調べ、地域ごとに解析処理を行いたい場合があります。例えば、老人が多く存在する地域、新築家屋が多く存在する地域、犯罪が多く発生する地域などです。こうした問題は、密度グラフと呼ばれる表示方法が利用できます。

新しい MapExpert には、こうした機能も組み込んでいます。(ただし、利用するにはそれなりの前提条件が必要ですが、、)必要なデータをグリッドデータ上に配置し、各グリッドの相関関係を調べることにより、下図のように地域ごとにデータの濃淡の密度を調べることができます。

詳しくは解説しませんが、相関関係を調べる計算式いろいろあるので、選ぶ関数によって表示される様子は異なります。

mitsudo.jpg
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2006年11月22日

エンジン機能: ボロノイ演算

前回のポリゴン・ブーリアン演算機能に続き、今日は、ボロノイ演算機能について取り上げます。仮想レイヤ上のポイントデータから、ボロノイ図形を作成することができます。

ボロノイ図を見れば、各ポイントから近い範囲がわかります。これを使うと、例えば、郵便ポスト配置場所をどこにしたら効率的かがわかりますし、店舗をどの地域に配置すべきかが判断できます。実際には、人口や地形などは均一ではないので、それらを考慮しなければなりませんが、地図の上で把握することが可能です。IGISAgent は、こうしたボロノイ演算機能をAPIレベルで備えているので、瞬間的に結果を得ることができます。

ボロノイ演算をする過程で、各ポイントを結んだドロネー図も作成されますが、これはまた別の利用用途があり、次回に紹介します。

voronoi.jpg

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2006年11月17日

エンジン機能:ポリゴン・ブーリアン演算

MapExpert® IGISAgent は、WebClient やスタンドアロンで利用される地図表示エンジンです。リモート/ローカルの共用空間DBをアクセス/表示するだけでなく様々な機能を備えています。あまり知られていないこれらの機能をテーマごとに取り上げます。

IGISAgent は、共用空間DBの物理レイヤをアクセスするだけでなく、メモリ内に仮想レイヤを作成することができます。仮想レイヤを作ると、一時的に存在させたい地物を管理することができます。

この仮想レイヤを使うと、複数のポリゴンのブーリアン演算(別名:ポリゴンオーバレイ)を高速に実行することができます。具体的には、元のポリゴン(ソースレイヤ)に対して、演算用ポリゴン(クリップレイヤ)を指定して、演算子(4種類、DIFF (差)、AND (共通)、XOR(排他)、OR (結合))を指定することにより、目的のポリゴンを算出できます。

以下の例では、2つの町(青色)を通過する地下鉄工事の領域(緑色)を、AND演算を行って、工事で影響する地域(赤色)の面積を求めています。

funcboolean.jpg


IGISAgent は、MapExpert WebGIS シリーズのコアエンジンのため、Web サーバ内で動作する MapExpert HyperImage Server でも同じ機能が含まれています。このため、サーバサイドでもポリゴン演算機能が利用できます。
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